CAMEDIA C-212006/02/24 22:43

さて、ちょいとだけ触れたCAMEDIA C-21について、忘れ去られる前に記録に残しておこう。このカメラ、発売は1999年8月、新品価格はナント89,000円、それを2001年8月に中古で購入。購入価格は19,500円、2年落ちの中古でこの値段が安いのかどうかは微妙なとこだがそれまで使っていたのがシリアル接続のみのCASIOのQV100だったので、メモリーカードの手軽さが非常に重宝した。

ただ、唯一の難点が電池の持ちの悪さ、200万画素、外部メディア、単三仕様という事でこれにしたのだが単三と言ってもニッケル水素(NI-MH)のみしか使えないという事は買ってから知った。これはけっこう大きな落とし穴で、モニターを見ながら撮影するとフルチャージしたバッテリーでもほんの数分しか持たない、NI-MHしか使えないと知らずに新品のアルカリ電池を入れてみたところ、液晶モニタ見ながら1枚撮って終了、僅か30秒しか持たなかった。

モニターさえ使わなければ普通に撮影できたし、質感もあったのでかなり気に入って使っていたのだが、何年か使ったある日、電池室の蓋を壊してしまった。修理をするか迷ったが、撮影可能枚数や、画像処理エンジンなど、さすがに時代遅れ感が強くなって来ていたので買い換える事にした。その後暫く悩んだ末、旅行に行くのを機に新品のDSC-U40(210万画素)を15000円で買うに至った。

発表時の謳い文句「この度新発売する「CAMEDIA C-21」は、シャープで高級感溢れるコンパクトボディに、総画素数214万画素CCD、明るいF2.4の単焦点レンズを搭載し、クラス最高レベルの画質を実現したデジタルカメラです。高級感と剛性とを兼ね備えたアルミニウム外装をボディ全体に施し、携帯性にも優れたスリムなデザインで、重量も190gと200万画素超クラスでは世界最小・最軽量(1999年6月28日時点)を実現しました。」

因みに、新発売から半年後の2000年2月、上級モデルとして、携帯電話を直接繋いで画像を送信できる機能を持つ「C-21T.commu(ドットコミュ)」が発売された。革新的な機能だったが当時は撮ったその場で画像を送信するなどという事にはあまり興味が持たれなかったようで追随するメーカーも出る事なく更にその8ヵ月後の2000年10月に今や常識となったカメラ付き携帯電話が世に出る事になる。


以下はC-21の仕様だが、銀塩カメラで培った制御機能をそのままデジタルに用いたような仕様は今の家電メーカー製では見られないOLYMPUSらしい逸品と言えよう。

形式・記録方式 デジタルカメラ(記録・再生型)・デジタル記録JPEG,TIFF(非圧縮)
記録媒体 3.3Vスマートメディア(2MB,4MB,8MB,16MB,32MB)
記録コマ数
同梱8MBカード使用時
1枚 (SHQ:非圧縮)
約7枚(SHQ:低圧縮)
約15枚(HQ)
約38枚(SQ:XGA)
約122枚(SQ:VGA)
消去 1コマ消去、全コマ消去
撮像素子 1/2インチCCD固体撮像素子
214万画素(総画素数)、206万画素(有効画素数)
記録画素数 1,600×1,200ピクセル (SHQ:非圧縮、SHQ:圧縮、HQモード)
1,024×768ピクセル(SQモード:XGA)
640×480ピクセル(SQモード:VGA)
ホワイトバランス フルオートTTL/マニュアル (昼光、曇天、白熱灯、蛍光灯)
レンズ オリンパスレンズ7mm、F2.4、5群5枚
(35mmフィルム換算38mm相当)
デジタルテレモード 1.6倍、2倍、2.5倍(SQモード:VGAまたはXGA)
連写 <約1.5コマ/秒> SQ:XGA:約15枚、SQ:VGA:約45枚
<約1コマ/秒> HQ:約5枚
測光方式 撮像素子によるデジタルESP測光方式、スポット測光
露出制御方式 プログラム自動露出、露出補正(±2EV、1/3EVステップ毎)
絞り:F2.4、F8
シャッター:1/2~1/750秒(メカニカルシャッター併用)
撮影範囲 0.6m~∞(通常モード)、0.15~0.6m(マクロモード)
ファインダ 光学実像式ファインダ(近距離補正マーク、オートフォーカスマーク、逆光自動補正マーク)、液晶モニタ
液晶モニタ 1.8インチTFTカラー液晶(低温ポリシリコン) モニタ画素数:約114,000画素
クローズアップ再生:撮影画像を1.5、2、2.5、3倍に拡大して再生可能
フラッシュモード オート発光(低輝度時自動発光、逆光時自動発光)
赤目軽減発光
強制発光
発光禁止
フラッシュ充電時間 6秒以下(常温時、新品電池使用)
フラッシュ撮影範囲 4.4m (ISO100時)
フォーカス TTL方式オートフォーカス(コントラスト検出方式・焦点調節範囲:0.15m~∞)プリセットフォーカス可能(0.2m,2.5m,∞)
セルフタイマー 作動時間約12秒
外部コネクタ DC入力端子
データ入出力端子(RS232C)
ビデオ出力端子(NTSC)
ファンクションカード機能(機能付スマートメディア使用時)パノラマ合成
テンプレート合成
カレンダ合成
手書きタイトル合成
日付・時刻
自動カレンダー機能
画像データに同時記録
2030年まで自動修正
電源 3Vリチウム電池パック(CR-V3)1個または単3ニッケル水素電池2本
単3アルカリ電池、単3マンガン電池、単3リチウム電池は使用できません。
カレンダー用電源 内蔵スーパーキャパシタによるバックアップ
使用環境: 温度 0~40℃(動作時)/-20~60℃(保存時)
湿度 30~90%(動作時)/10~90%(保存時)
通信仕様 規格:RS232C
通信方式:調歩同期式 8bit NON PARITY
大きさ(mm) 幅106.5 x 高さ62.3 x 厚さ35.5mm
質量(g) 190g (電池/カード別)
同梱品 カメラケース、ストラップ、8MBスマートメディア(M-8P)、ビデオケーブル、リチウム電池パック(LB-01)