値引きの真相は?2014/05/01 02:08

「ねえ、ちょっと」

定時後の夜21時、おツルさんが向かいの席の部下に声を掛ける

ツル:「この見積もり判断して欲しいんだけど」
部下:「何の見積もりですか?」
ツル:「これ」
部下:「何ですか?」
ツル:「今度入れ替えるパソコンの見積もりが妥当かどうか」


席を立った部下は机を回り込んでおツルさんの隣へ移動する

ツル:「A社とB社からの見積もりなんだけど」
部下:「はい」

ツル:「Aの方がBより20万安いのよ」
部下:「安い方で良いんじゃないですか?」
ツル:「でも内訳がね・・・」
部下:「同じ性能なら総合計で見れば良いと思いますよ」

ツル:「内訳のマウス1500円が値引き欄が1550円になってるの」
部下:「あ、そうですね、総額で値引き額に合わせる為でしょうかね」

ツル:「おかしいわよね?」
部下:「総額を落とす為の辻褄合わせでしょう?」

ツル:「う~ん、でもおかしいでしょ?」
部下:「そうですけど総額で判断すれば良いんじゃないですか?」

ツル:「なんで1500円のマウスの値引き額が1550円なの?」
部下:「確かに不思議な記載ですがマウス付いてるわけですし」

ツル:「そうだけど・・どうして値引きが1550円なの?」
部下:「さぁ?明日営業に確認したらどうですか?^^;」

ツル:「なんで?、まさか50円貰えるって事?」
部下:「そんなワケ無いでしょう、総額見れば良いんですよ、私が明日確認しましょうか?」

ツル:「どうして定価より値引き額の方が大きいの?」
部下:「さぁ?^^;」

ツル:「・・・おかしいわよこれ、なんで?」
部下:「さあ?^^;」

ツル:「どうして?」
部下:「私には判りません^^;」

ツル:「この値引き額はなんでこの額なの?」
部下:「・・・・・」


知らねぇよ。

権限は私にあります2014/04/27 12:07

部長であるおツルさんの直下にはいくつかの班(課)がある。

A班の若手Tが客先での作業が必要となり
ほぼ一月客先に直行直帰という過酷な日々が続いている。

とある日のB班のB副班長とのやりとり

ツル:「Tの状況は判るけど、今週くらい1日こちらに戻したいのよね」
B:「そうですね、そうしたら良いんじゃないですか?」

ツル:「行きっ放しなのは気に入らないのよね」
B:「はぁ」

ツル:「だから1日くらい呼び戻したいのっ(怒)」
B:「良いんじゃないですか?^^;」

ツル:「今週どこかで1日なんとかならないのかな?(怒)」
B:「なるでしょうが、私はA班員に指示する権限持ってないですよ?」

ツル:「権限は私が持ってますっ!(怒)」
B:「・・・・(私にどうしろと?)」

部長であるおツルさんに権限があるのは当然の事、A班員がおツルさんの思い通りになっていない事をB班員に追求しても解決はできない。

自分で聞きます2014/04/26 16:57

今年のゴールデンウィークは4月29日の月曜日を休めば4連休である。

ゴールデンウィーク直前の昨夕、金曜の事、おツルさんがパソコンに向いながら隣で同じようにパソコンに向かっている部下に話しかける

ツル:「△△部のOさん、来週の月曜はお休み?」
部下:「さあ?知りませんけど、内線で聞けば判るんじゃないですか?」

ツル:「・・・月曜日休めば連休でしょ?」
部下:「そうですね」

ツル:「Oさんきょう居たから月曜休むのかなと思って」
部下:「??、そういうものですか?」

ツル:「連休にするならきょう(金曜)も休むでしょ?」
部下:「まぁそういう人も居るでしょうけど」
ツル:「そういう人なのよ」
部下:「へぇ、そうですか」

ツル:「そうなの、だから休むのかどうかと思って」
部下:「本人に聞いてみたらどうですか?」

ツル:「・・・さっき見たら居なかったのよ」
部下:「そうですか・・」

ツル:「頼んでいた書類があるから休まれたら困るのよね」
部下:「それは困りますね」

ツル:「でしょ?」
部下:「電話して聞いてみましょうか?」

ツル:「結構ですっ、自分で聞きます!」
部下:「そうですか・・」

頼りになる上司2014/04/24 12:50

おツルさんは敵、味方という観点からは素晴らしい味方である。課長時代から部長達に臆することなくガンガン物を言う姿は頼りになる姉御そのものだった。本人的には上役にビシバシ正論の鉾を振るう事に爽快感を覚えていたように見える。

難しいのは自分の城に戻ってきた時は下の者たちに鉾が向けられる事にある。上司が述べる正論には返事はハイかYESしか選択肢は無い。

半年くらい前に席替えがあり、幸か不幸か隣りに座る事になったのだが、厄介な事が発覚。自席にてパソコンに向いながら「これなんだけどね」とおっしゃるおツルさん。

隣の部下はそれを聞くと「何ですか?」と椅子に座ったまま、おツルさんのパソコンの画面が見えるよう側ににじり寄る。

「これよ、このメールが同報で来たんだけど、どうしてこんな常識の無い文章を書くのかな?」とおツルさん。

部下:「誰が書いたんですか?」
ツル:「○○部のXX」

部下:「誰ですか?その人」
ツル:「昔A社のX部に居て、出向で来てる人」
部下:「そうですか・・・」

ツル:「n年前のZ部の頃から知ってるんだけどね」
部下:「はぁ・・」

ツル:「普通はこんな書き方しないでしょ」
部下:「どんな内容なんですか?」
ツル:「ここよ、この表現、ひとにお願いしてる文章じゃないのよ」

部下:「誰が誰に何をお願いしたんですか?」
ツル:「△△の会議で○○部から××部への依頼事項だからこれではおかしいのよ」
部下:「そうなんですか、依頼する事に慣れてなかったとか?」
ツル:「いや、依頼は慣れてる筈なのよ」

部下:「ではその方が何か勘違いされたんですかねぇ」
ツル:「なんで?、この依頼の中でどこを勘違いするの?」
部下:「いやぁ経緯を知らないのでそこまでは判らないですけどね」

ツル:「前回も依頼してるので勘違いする筈は無いのよ」
部下:「そうですか、じゃぁ勘違いじゃないですね」
ツル:「うん、だからこの依頼の書き方はおかしいの」
部下:「そうですか、すみません、私にはそこまで判らなかったです」

ツル:「大体ね、この人が勘違いするのはそれこそ間違ってるのよ」
部下:「そうなんですかぁ」
ツル:「勘違いするならあの会議に出てる筈ないからね」
部下:「そうなんですかぁ、誰かが間違って呼んだとか?w」

ツル:「誰が?」
部下:「え?」
ツル:「誰が間違えて彼を呼んだの?」
部下:「ファシリテータを知らないですけど」
ツル:「あの会議にそんな役目は誰もいないのよ」

部下:「そうですか」
ツル:「彼が主催してる会議だからね」
部下:「え?そうなんですか、それは驚きですね」
ツル:「でしょ?だから彼の会議なんだから間違える筈は無いのよ」
部下:「そうですか、じゃぁ間違えないですね」
ツル:「じゃぁなんでこんな文章になるの?おかしいでしょ?」
部下:「なんででしょうねえ」

ツル:「絶対判ってないからなのよ」
部下:「え?自分で開催して判ってないんですか?」
ツル:「そりゃそうよ、この人はね○×△■・・・・・・・(以下略)」
部下:「・・・・・」

新たな仲間たち2014/04/22 12:35

この何年かの間に仕事仲間もいろいろ変わった。源さんはいつの間にか定年退職していた。昨年から台頭著しい人物は定年まであと3年くらいのおトメさんと同じくあと5年くらいのおツルさんだ。

前者はコテコテの関西言葉を操る事務職一筋、後者はこの度めでたく昇進された我が部長様、両名共に生涯独身を貫いて?いらっしゃるツワモノである。

方言には詳しくは無いがトメさんの使う関西言葉はおそらく一昔前のものであろうと推察している。関東に転勤してきて10年近く経つらしいが郷土愛を感じるファッションで颯爽と歩いている。惜しむべくはパンチパーマと見紛うばかりの単髪と、白いジャケットの裏地にちらりと見える金の裏張りがまぶしい事。

一方おツル姉さんは南国の出らしく若い頃は滅法酒に強かったらしい、正論を軸とした強気な発言が当時の上役達の心を掴んだようで相当可愛がられて来たようだ。40、50のおっさんからしたら20ソコソコの女子が議論で噛み付いてきたらそりゃ可愛がるのはもっともであろうと思われる。

そこに原因があるかどうかは知らないが上の人達の扱いはそこそこいけているようで頼りになる反面、後輩や部下などの若者達の育成やモチベーションに功を奏さない点が残念なところ、

育成や励ます気はあるようなのだが相手の心情を慮る事ができないようである。当人は相手の立場に立っているつもりらしいが、このような場面では私がこうだったからきっと相手もこうである。という相手の立場を決めつけるところから入るので当たる筈がない

このような源さんカテゴリーに新たな愉快な仲間を迎え我が人生に彩??が添えられたきょうこの頃である