王様ねぇ・・・2010/05/12 19:04

外に出るといろいろ主従関係なるものが存在する。そんな話。


良く行く飲み屋の店長さん、「私は王様だ」とおっしゃる。


自分の店だから何をしても自由、という事らしい。


裁量を持つという意味では間違いじゃぁ無い。


どんなメニューにする、価格はいくらにするか、当然自由。

店の内装を何色にするか、営業日や営業時間をどうするか、これも自由。

味噌汁を赤味噌にするか白味噌にするか、もちろん自由。


でも、それはは全て客あっての事。

白味噌しか出さないとこには赤味噌が好みの客は行かない。

店長は王様かもしれないけど、客は神様なんだよね。




店長であれば従業員に対する指揮命令権も持つ、厳密な法的にはどうか知らない
けど、雇用主と被雇用者という関係なら店長の指示には従うのは常識

掃除しろと言われれば掃除する。遅刻したら叱り正させる。

まぁこれは常識的に賛同できる。故に王様、という表現も納得できる。


でも、従業員に八つ当たりするのは違うと思う、家庭のイザコザで機嫌が悪いか
らって店で終始怖い顔して辛辣な態度を取るのはどうなんだろう。


従業員は大抵契約を結んで主従関係となる。基準労働時間と賃金が主たるもの。

契約時の罰則規定は雇う側の意思が濃く出るので懲戒規定なんかもあったりする。


王様でもこの約束は守らなくてはいけない、例え契約が口約束だとしても(口約
束でも法的には有効)


そもそも良い王様とは国民の為に尽くすもの、故に国民も王様をしたい、国が繁
栄する事につながる。おのずとそういう王様は尊敬されるし慕われる。

何年か前テレビで見た王様は資材を投じて国民の為のダムを作ったりして国民に
愛されていた。



権力を掌中に収めて勘違いしてしまうケースがあるのは判る。

だけど、お店での理想的な主従関係とはその立場や年齢に関係なく

店が繁盛して、従業員全員がよりハッピーになれるようコミュニケーションを取
る事なんじゃないだろうか。


たまの宴会で店長が勘定を持つ、なんて次元の低い事ではない

多分、一番大切なの感謝する事、店長であれば働いてくれてありがとう。

働く側であれば雇ってくれてありがとう。という事だろう。


その根幹となるのは信頼だろうなぁ・・

約束を守る事、嘘をつかない事、裏切らない事、あたりかな。

それらを一言で表してるのが「誠実」だろう。


店長が誠実であれば赤味噌好きな客でも白味噌しか無い店に行くと思う。

店長が心底誠実であれば多少給料が低くても従業員はついていくと思う。


良い人ばかりではない世の中だけど、悪い人ばかりでも無いと思うんだよね。


勘違いしてる店長は残念、良い人なんだけどね。