大聖堂 途中までの感想2009/08/10 07:44

読了していないけど、ここまでの感想。ケンフォレットの「大聖堂」の続編「大聖堂 果てしなき世界」前作に続き大作。3センチ厚の文庫本で上中下の3巻構成。

これだけの長編になると読み応えは十分ある。前作はインパクトの薄い前半がダラダラと長き、後半に一気に読み切ってしまいたくなる展開だったが今作は最初から話しに引き込まれていった。

内容は前作同様大聖堂を中心に建築に纏わる人々が苦労する話し。主役対悪役の図式を軸に双方事細かく描写されて都度発生するイベントのひとつひとつに重みを加えている。

スケール感は前作の方が大きく感じたがその代わり、なのか今作はこれでもかというくらい人間関係がドロドロしている。作者は悪役側に立って書いたに違い無い、と思える程に悪役が隆盛を極める反面、主役が殆ど救われないのである。

残すところあと僅か、どんな展開で最後を迎えるのか楽しみである